相場師としての視点も、少し書いておこうと思います。FIREという生き方をしていると、よく資産運用の話を聞かれるんですが、世間の「相場」に対する捉え方には、昔から強い違和感があるんです。
以前、先物相場やFXを熱心にやっていた頃のことです。周りからは「そんな怪しいことを」「危ないよ」と、腫れ物に触るような目で見られたものです。
「知らないもの」を否定する不思議
昔、現場で働いていた時の班長さんにも言われましたね。「お前、先物なんてやってるのか」と。だから私は聞き返したんです。「班長、先物ってどんなものか知ってますか?」って。
そうしたら、返ってきた答えは「いや、知らんけどな」ですよ。知らないものを、なぜ全否定できるのか。この「根拠のない拒絶」こそが、多くの人のチャンスを奪っている正体じゃないでしょうか。
「不労所得」は、決して「楽な所得」ではない
それからもう一つ。相場でお金を作ることを「不労所得」なんて呼んで、楽をして儲けているように言う人がいますけどね。これ、実際やってみれば分かりますが、ちっとも「楽」なんかじゃないですよ。
自分の大切なお金が、一瞬で溶けるかもしれない恐怖。
その中で冷静な判断を続けるのが、どれだけメンタルを削られる作業か。
肉体労働とは別の意味で、神経をすり減らす過酷な作業なんです。画面の向こう側の見えない敵と戦い、自分自身の弱さとも向き合い続ける。そこにあるのは「楽」なんて言葉では片付けられない、剥き出しの生存競争です。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」です。リスクも取らず、汗もかかずに、ただ安全な場所から石を投げているだけでは、世の中の仕組みは見えてきません。
メディアが作った「地獄」や「楽園」の虚像に惑わされず、まずは中身を知ること。そして、自分がどれだけの負荷に耐えられるのかを見極めること。
相場の世界も、武術やDIYと同じです。結局は、リスクという重みを自分の肩で引き受ける覚悟があるかどうか。そこが全てのスタートなんですよね。
